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コラム

インプラントメーカー各社の特徴を比べてみよう

2025/11/21


「インプラントって、どれも同じじゃないの?」
「インプラントの値段に差があるけど、それってメーカーの違い?」
「『当院はストローマンのインプラントシステムです』と言われたけど、そのメーカーの信頼度はどれくらい?」

そんな疑問はございませんか?

実は、インプラントを製造するメーカーは世界に100社以上、日本国内だけでも30社以上あると言われています。そして、どのメーカーの製品を選ぶかによって、治療の成功率や体への負担、治療後の持ちの良さが大きく変わってくる可能性があります。

今回は、世界的に信頼されている主要なインプラントメーカーの特徴と、なぜメジャーなメーカーが選ばれるのかについて解説します。

インプラントはメーカー選びが重要



インプラント治療では、失った歯の代わりに顎の骨にインプラント体(フィクスチャー)という人工歯根を埋め込みます。この人工歯根が、コラムでたびたび登場するオッセオインテグレーションによって自分の骨としっかり結合し、その上に人工歯の被せ物を取り付けることで、自分の歯のように噛めるようになります。

インプラントのメーカー選びが重要となる理由は、どのメーカーの製品を使用するかによって、予後や使いやすさに違いが生まれることがあるからです。



メーカー各社は、このオッセオインテグレーションをいかに早く、強く、長期間安定させるかについて、長年研究開発を重ね、しのぎを削っているのです。その結果、以下のような点でメーカーごとに大きな違いが生まれています。


  • 表面の加工技術

  • 形状やデザイン

  • 素材の品質

  • 実績と臨床データ

世界で信頼されるインプラント4大メーカー

では、具体的にどのようなメーカーがあり、どんな特徴があるのでしょうか。まずは、世界的に見てもシェアが高く、多くの歯科医院で採用されている4大メーカーから見ていきましょう。

ストローマン



参照:https://www.straumann.com/jp/ja/dental-professionals.html

インプラントオフィス大通も治療に採用するストローマン社(※)は、スイスに本社があるインプラントメーカーです。元々は時計用の金属加工メーカーだったようですが、インプラントの分野に進出して以来、持ち前の金属加工技術により、世界トップクラスのシェアを有するまでに成長しました。

ストローマンのインプラントは、SLAという微細な凹凸を与える表面加工が施されており、インプラントと骨の結合率を高めています。

さらに、この技術を発展させたSLActiveという表面処理技術は、インプラント表面が血液を引き寄せやすい性質を持ち、インプラントが骨に定着するまでの期間を短縮することが可能になっています。

このほか、インプラントの上部の形を工夫して、インプラント周囲の歯肉の健康も保ちやすくしています。

ストローマン社と医療法人社団 千仁会の親交



ストローマン社と当院を運営する医療法人社団 千仁会の親交は深く、千田理事長はストローマンガイドプランニングアカデミーの講師に認定されており、ストローマン・ジャパンの社員研修も担当した経緯があります。

会長のアッカーマン氏や、ストローマンジャパンの嶋田社長にも、クリニックにお越しいただいております。

ノーベルバイオケア



参照:https://www.nobelbiocare.com/ja-jp

ノーベルバイオケア社は、スウェーデンのインプラントメーカーです。創業50年以上と世界で最も歴史のあるインプラントメーカーのひとつとして知られています。

インプラントに使われる材質の特徴を理解しようのコラムでも触れましたが、ノーベルバイオケアのインプラントは、その表面にタユナイトという非常に微細な凹凸を設けて表面積を拡大し、インプラントと骨の結合率を高めているのが特徴です。

また、断面を円ではなく、丸みを帯びた三角形に近い形状にすることで、骨への過度な負担を軽減し、骨の健康を保ちやすくしています。

オールオン4の治療コンセプトも考案



このほか、全ての歯を失った方向けのAll-on-4(オールオン4)という治療コンセプトを開発したことでも有名で、その実績は多岐にわたります。

インプラントオフィス大通では、数あるインプラントの中から、世界的に広く採用されている代表的な2つのメーカー、ストローマンとノーベルバイオケアを採用しています。

デンツプライシロナ



参照:https://www.dentsplysirona.com/ja-jp/discover/discover-by-category/implant-dentistry/implant-systems.html

デンツプライシロナ社は、元はアストラテック社というスウェーデンのインプラントメーカーでした。後にアメリカの大手歯科材料メーカーであるデンツプライシロナ社の傘下となり、現在はアメリカのインプラントメーカーになっています。

デンツプライシロナのインプラントは、インプラント部分のネジの切り込みを細かくして、骨への負担を軽くするとともに、インプラントの表面積を広げ、骨との結合面積を増やして安定性を高めています。

土台の直径をインプラント本体より一回り小さくするプラットフォーム・スイッチングという設計により、インプラント周囲の骨が痩せてしまうのを防ぎ、歯肉への負担を軽減しているのも特徴です。

ジンヴィ



参照:https://zimvie.co.jp/products/implant/

ジンヴィ社(旧ジンマー・バイオメット・デンタル合同会社)は、人工関節など整形外科の分野でも高い実績を持つアメリカのメーカーです。

ジンヴィのインプラントには、表面にハイドロキシアパタイトという、私たちの骨や歯を構成する成分がコーティングされています。これにより、骨との結合を促進し、安定した状態を目指すことが可能になります。

また、インプラントと上部構造(被せ物)はアバットメントという部品で接合しますが、インプラントとアバットメントにFriction-Fit連結という技術を取り入れ、抜けにくい構造になっているのもポイントとして挙げられるでしょう。

国産のインプラントメーカー

お伝えしてきたように、インプラントでは海外メーカーが世界的なシェアを占めていますが、日本のメーカーも優れた製品を開発しています。

一般的なインプラントは欧米人に合わせているものが多いのですが、日本メーカーのインプラントは、日本人の骨格に合わせたサイズで作られています。

京セラメディカル



参照:https://www.kyocera-medical.co.jp/general/dental/

京セラは、日本で初めてのインプラントメーカーです。欧米人に比べて顎の骨が小さい傾向にある日本人に合わせ、サイズや形状が最適化されおり、表面には微細な凹凸加工と、ジンヴィと同様のハイドロキシアパタイトコーティングを施し、骨との結合力を高める工夫がされています。

日本国内での実績が豊富で、多くの歯科医院で採用されているため、メンテナンスがしやすいという安心感もあります。

プラトンジャパン



参照:https://platonjapan.co.jp/sites1/productinfos/implant/

プラトンジャパンは、日本の歯科医師グループを中心に開発がスタートした純国産のインプラントシステムです。

こちらの会社でも京セラと同様に、骨との親和性が高いハイドロキシアパタイトでコーティングされたインプラントを主力としています。

なぜ世界シェアの高いメジャーなメーカーを選ぶと安心なの?

ここまでお読みになり、「やはり有名なメーカーの方が良さそう」と感じた方も多いかもしれません。たしかに、メジャーなメーカーを選ぶことには、治療を受ける患者さんにとって以下のようなメリットがあります。

信頼性が高い



信頼性の低いインプラントなら、患者さんに選ばれなくなるため、シェアを伸ばすことはできません。

シェアの大きなメーカーのインプラントは、販売数も多く、長くにわたって販売してきたということですから、それだけ患者さんや歯科医院の支持を集めている、つまり、信頼性が高いといえます。

取り扱っている歯科医院が多い



インプラントの寿命は10年以上に及ぶことも珍しくありません。その間、インプラントの治療中に引越しが…転院はできる?のコラムでお伝えしたように、転居することになって治療を受けた歯科医院に通いづらくなることもあるでしょう。

こちらのコラムでも解説しましたが、インプラントはメーカーごとに部品の互換性がないため注意が必要です。

そんな時、メジャーなメーカーであれば、転居先で同じメーカーを取り扱う歯科医院を見つけやすくなるというメリットがあります。

パーツが入手しやすい



万が一、インプラントの上部構造(被せ物)が欠けたり、連結部分のネジが緩んだりした場合、修理には専用の部品が必要です。

シェアの大きなメーカーなら、部品の供給体制が安定しているため、10年後、20年後もメンテナンスを受け続けることができます。

メジャーなインプラントメーカーを選ぶときの注意点



ここまで、メジャーなメーカーならではのメリットを挙げてきましたが、メジャーメーカーのインプラントの場合、どうしても治療費は高額になりがちです。

マイナーなメーカーの場合、いわゆる「ジェネリック」のような安価なインプラントも存在し、これらが費用面で魅力的に映るのもよく分かります。

ただ、メジャーなメーカーのインプラントが高額なのは、その優れた技術による高い製品性能と、品質を担保しているからなのです。

インプラントは、あなたの体の一部となる大切な医療機器です。目先の費用だけで判断するのではなく、なぜその価格なのか、価格に見合った安全性と長期的安定が得られるのかという視点を持って選んでいただけたらと思います。

信頼できるインプラントメーカーの製品で安心の治療を



今回はメーカーごとのインプラントの特徴について解説しました。患者さんからすると同じように見えていたかもしれませんが、インプラントにはそれぞれのメーカーが独自の技術を投入して、さまざまな特徴があることをご理解いただけたかと思います。

どのメーカーのインプラントにするのかは、お口の状態、骨の量や質、全身の健康状態によっても異なるため、信頼のおける歯科医院で相談するのが一番です。

インプラントオフィス大通には医療法人社団 千仁会に所属するインプラント専門医が在籍しており、患者さん一人ひとりに合わせたインプラントを選択し、最適な治療をご提案いたします。

「まずは話だけ聞いてみたい」「自分の場合はどうなのか知りたい」といった各種のご相談も受け付けておりますので、インプラントをご検討中の方は、お気軽に札幌のインプラントオフィス大通へお問い合わせください。