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コラム

インプラントは噛み合わせ治療?審美治療?目的・違い・治療の順番について詳しく解説

2025/11/27


「歯が抜けてしまったら、噛み合わせの回復にはインプラント治療が良い?」
「歯並びが悪いけど、インプラントを入れられる?」
「そもそもインプラントって、噛み合わせの治療?見た目をきれいにするための審美治療?」
このように様々な疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。

インプラントは、失った歯の「噛む機能」を取り戻すことが主な目的ですが、同時に「見た目の美しさ」も追求できる治療法です。

ただ、お口の状態によっては矯正治療や他の治療を組み合わせる必要があり、どの治療から始めるべきか迷ってしまう方も少なくありません。

そこで今回は、インプラント治療の目的を整理し、他の治療法との違いや、悩み合った治療の順番について解説します。

インプラント治療は失った歯の「機能」と「見た目」を同時に回復

まず、今回のテーマであるインプラント治療が、どのような特徴を持つのか見ていきましょう。上でお伝えしたように、インプラントには、大きく分けて「噛み合わせを回復する」という機能的な側面と、「見た目を美しくする」という審美的な側面があります。

一番の目的は「噛む機能」の回復



インプラント治療の主な目的は、歯を失った部分の噛む機能を回復させることです。

インプラント治療では、顎の骨にチタン製の人工歯根(インプラント体)を埋め込みますが、これまでもインプラントコラムに多く登場したオッセオインテグレーションにより、チタンは骨と強く結合する性質があります。この性質により、インプラントを入れると、硬いものでも自分の歯のように力強く噛むことができるようになります。

そのため、インプラントは、失った歯を補い、お口全体の噛み合わせのバランスを整える治療(噛み合わせ治療)であると言えるでしょう。

もう一つの魅力は「自然で美しい口元」を実現できること



インプラントの上にかぶせる人工の歯を上部構造と呼びます。この上部構造には様々な素材があり、中でもセラミック系の素材を選べば、天然歯のような自然な色合いと透明感を再現できます。形も周囲の歯に合わせて整えることが可能です。

このように、見た目の美しさを高い次元で追求できる点から考えると、インプラントは審美治療の一面も持っていると言えます。

インプラント、矯正治療、審美治療…どれから始める?



インプラント治療が「噛む機能」と「見た目の美しさ」の両方を追求できることは、すでにお伝えしたとおりです。

では、もし、失った歯をインプラントで補うだけでなく、他の歯やお口全体の歯並びや色合いなども整えたいと思った場合はどうでしょうか?

そのようなケースでは、歯並びを整える矯正治療や、歯の色・形をより美しくする審美治療を組み合わせる必要があります。

この際は、治療の順序に配慮しなくてはなりません。実はお口の状態によっては、インプラント治療の前に別の治療を優先した方が、最終的により美しく長持ちする結果につながる場合もあるからです。

知っておきたい各治療法の目的



治療の順番を考える前に、まず上述の矯正治療と審美治療が何を主な目的としているか、整理しておきましょう。

矯正治療歯並びや顎の位置を整え、「噛む機能」を正常に導くことを主な目的とします。ワイヤー矯正やマウスピース矯正などが代表的な治療法です。
審美治療歯や歯茎の色、歯の形といった、口元の「見た目」を美しくすることを主な目的とします。セラミックの被せ物、ホワイトニング、歯茎の黒ずみ除去などがあります。

(※)一般的な審美治療(審美歯科)についての解説は、提携医院であるポラリス歯科・矯正歯科の審美歯科ページもご参考になさってください。

あなたに当てはまるのは?ケース別・治療の順番

各治療の目的の違いをふまえた上で、お悩みに合った治療の順番をケーススタディで見ていきましょう。

抜けた歯があり、見た目も気になる



失った歯の本数が少なく、このようなお悩みがある場合、優先度が高い治療は、インプラント治療といえます。

先述のとおり、被せ物にセラミックなど審美性の高い素材を選べば、「歯がない」という機能的な問題と、「見た目が悪い」という審美的な問題を一度に解決できます。

全体の歯並び悪く、抜けている歯もある



このケースは注意が必要です。インプラントと矯正治療、どちらを先に行うのが良い?のコラムでお話ししたように、先にインプラントを入れてしまうと、インプラントは骨と結合しているため、動かすことができません。

そのため、まずは矯正治療で全体の歯並びと噛み合わせを整え、正しい位置に歯を並べた後、最終的に空いているスペースにインプラントを入れるのが理想的な順番です。

ほとんどの歯がない、または総入れ歯が合わずに悩んでいる



多くの歯を失っている場合や、現在使用している入れ歯にご不満がある場合は、インプラントコラムでもお話ししたオールオン4インプラントオーバーデンチャーといったインプラント治療が選択肢になります。これは、4~6本のインプラントで片顎すべての歯を支える治療法です。

歯並びや歯の色を理想的な形で一度に再現できるため、口元の印象が若返ります。さらに、失われた「噛む機能」と「美しい見た目」の両方を高いレベルで回復させることが可能です。

ご使用中の入れ歯をインプラントに変えたいとお考えの方は、今の入れ歯をインプラントに変えられる?のコラムで詳しく解説しておりますので、併せてご参照ください。

患者さんの歯の状態を見極め、希望に沿った治療を行える歯科医院を選ぶのが大切



インプラントは、噛み合わせ治療と審美治療の単純な二択ではなく、両方の治療を高いレベルで実現できる優れたアプローチと言えます。

ただし、患者さんの歯の状態や、どのような点を重視されるかによって、治療計画も変わってきます。

今回お伝えしたように、歯並びの乱れがある場合は矯正治療を優先する。歯周病がある場合は、インプラントを入れる前に歯周病の治療が必要な理由とは?のコラムで解説したとおり、先にそれらの治療を行い、口腔内を健康な状態にしてから、インプラント治療に臨むようにします。

つまり大切なのは、患者さんの歯やお口の状態を見極め、インプラント以外の治療との順番を考慮しつつ、理想的な口元を実現していくことだと言えるでしょう。

インプラントオフィス大通では、長年にわたるインプラント治療の経験を活かし、患者さん一人ひとりの歯の状態をしっかりと把握したうえで、ご希望に沿った治療をご案内いたします。

「機能も見た目もこだわりたい」「どの治療から始めればいいか分からない」といったインプラントに関するご質問やご相談はもちろん、治療に関するご希望なども、札幌のインプラントオフィス大通へ、遠慮なくご相談ください。