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コラム

インプラント治療におけるセカンドオピニオンの重要性

2025/7/3


「インプラントを勧められたけど、本当に治療を進めて大丈夫?」
「インプラントも良いけど、他の治療法はないのかな?」

このようなお悩みや疑問はありませんか?

セカンドオピニオンとは、今かかっている歯科医師以外の意見を「第二の意見」として聞くことを指します。患者さん自身が納得して治療法を選ぶための、大切な権利の一つです。

インプラントは、外科手術を伴う専門性の高い治療であり、費用もかかります。だからこそ、複数の歯科医師の意見を聞き、ご自身が納得できる選択をすることが重要だと言えるでしょう。

今回は、そんなインプラント治療におけるカンドオピニオンついて解説します。

重要性が高まるセカンドオピニオン



冒頭でも触れたように、セカンドオピニオンとは、現在の歯科医師から提示された診断や治療方針について、別の医療機関の歯科医師に「第二の意見」を求めることです。

近年、医療技術の進歩によって歯科治療の選択肢は格段に増えました。その結果、患者さん自身が主体的に治療法を選べるようになった一方で、どの方法が自分に合っているのか迷ってしまう場面も少なくありません。セカンドオピニオンは、そうした状況でご自身の判断を助けるためのものです。

別の歯科医師の意見を聞くことで、現在の治療方針の理解が深まるだけでなく、新たな治療の選択肢が見つかる可能性もあります。

「担当の歯科医師に失礼ではないか」とためらわれる方もいるかもしれませんが、セカンドオピニオンは患者さんの立派な権利です。

特にインプラントのような専門的な治療や、高額な費用がかかる治療を検討する場面では、セカンドオピニオンの重要性が高くなります。

インプラント治療においてセカンドオピニオンが大切な理由

インプラント治療でセカンドオピニオンが大切なのは、インプラント治療のならではの特性があるからです。

インプラントは専門性が高い



これまでもインプラントコラムでお話ししてきたとおり、インプラント治療は外科的な処置を伴います。

一般的な歯科治療の場合、虫歯の除去や抜歯などのような「取り除く」治療が中心です。しかし、インプラントは「人工物を新しく体内に埋め込む」治療になります。

そのうえ、治療に際しては、インプラント治療は誰でも受けられる?のコラムでもご説明したとおり、患者さんの体調や持病の有無、使用している薬の種類に加え、顎の骨の状態などにも大きく左右されるなど、様々な条件があります。

そのため、インプラント治療を受ける前の入念な検査を行いますし、顎の骨が不足している場合は、骨造成という骨量を増やす処置も必要になります。

このように、インプラントは歯科治療の中でも特に専門性の高い分野とされており、一般の方には理解しにくい点も少なくありません。

だからこそ、セカンドオピニオンを通じて、治療内容への理解を深めることが大切なのです。

他の治療法との比較検討



例えば、視力が低下してよく見えない場合、どうするでしょうか?メガネを使う人もいれば、コンタクトレンズを選ぶ人もいるでしょう。中には、レーシック手術を選択する人もいらっしゃるかもしれません。

これらはすべて、視力を回復させるための手段であり、どの治療を選ぶかは、患者さんご自身のライフスタイルや好みに大きく左右されます。

インプラント治療も同様です。インプラントは歯を失って噛めない状態を改善するための選択肢の一つで、インプラントはブリッジや入れ歯とどう違う?のコラムでもお伝えしたように、他にも入れ歯やブリッジといった治療法があります。

このように、いくつかの選択肢がある中で、ご自身にとってどの方法が最適なのかを判断するのは難しいとお感じになる方も多いでしょう。

そのような時、セカンドオピニオンを利用することで、様々な角度から治療法を比較検討でき、納得して決定を下すことができるようになるわけです。

セカンドオピニオンを受けるメリット

インプラント治療に際して、セカンドオピニオンを受けることには、以下のようなメリットがあります。

治療への納得度が深まる



治療内容や方針について説明を受けても、どこか腑に落ちない点や疑問点が残ってしまうこともあるかもしれません。

そのような時にセカンドオピニオンを求め、別の歯科医師からも同様の説明や見解が得られれば、当初抱いていた疑問点がクリアになったり、提案された治療法に対する信頼感が増すことにもつながります。

治療内容の理解度が上がる



最初に説明を受けた歯科医師からの話では十分に理解できなかった部分があったとしても、別の歯科医師に改めて説明を求めることで、スムーズに理解できるケースは少なくありません。

歯科医師によって、言葉の選び方や説明の進め方、用いる資料などは異なります。セカンドオピニオンを利用すると、異なる角度からの説明を受けられるので、曖昧だった点が明確になり、治療内容やそれに伴うメリット・デメリットなどについての理解度が向上することがあります。

治療の選択肢が広がる



セカンドオピニオンを求める歯科医師は、これまでの主治医とは異なる経験や専門分野、得意とする治療法や技術を持っている場合があります。

そのため、セカンドオピニオンを利用すれば、主治医とは別の角度から患者さんの状態を診断し、治療法を検討することができるようにもなります。

結果として、最初の提案にはなかった別の治療法や、同じインプラント治療であっても異なるアプローチが提示されることもあり、治療の選択肢が広がることが期待できます。

セカンドオピニオンのデメリット

このようにセカンドオピニオンには様々なメリットがありますが、もちろんデメリットもあります。

費用がかかる



セカンドオピニオンは、原則として健康保険が適用されない自由診療となるため、費用が発生します。

相談の他に、必要に応じてレントゲン写真やCT撮影などが行われる場合は、その分の追加費用がかかることもあります。それらの費用は受診する歯科医院によって異なるため、事前に問い合わせて確認することをおすすめします。

治療開始までの期間が延びる可能性がある

セカンドオピニオンのために別の歯科医院を受診する期間が必要となるため、結果的にインプラント治療の開始が遅れる可能性があります。

治療を早く始めたいと考えている場合は、この点を考慮する必要があります。

セカンドオピニオンの注意点



セカンドオピニオンの目的は、あくまで別の専門家から「第二の意見」を聞くことです。そのため、セカンドオピニオンを受けた歯科医院で、そのままインプラント治療を受けるわけではありません。

相談後は、基本的に元の歯科医院に戻り、そこで治療を受けるかどうかを判断することになります。あくまで「相談」であり「転院」とは異なる点を理解しておきましょう。

また、セカンドオピニオンを受ける際は、現在の歯科医師からの診療情報が必要です。黙って別の歯科医院でセカンドオピニオンを受けることはできません。

セカンドオピニオンを希望する場合は、紹介状や検査データなどが必要となるため、必ず担当医にその旨を伝え、必要な診療情報提供書を発行してもらいましょう。

インプラント治療の選択に迷ったらインプラントオフィス大通へ



今回は、インプラント治療におけるセカンドオピニオンの重要性についてお話ししました。

インプラントは専門性が高い歯科治療であり、基本的には自費診療となるため、治療費もかかります。だからこそ、患者さん自身がしっかりとご納得いただいて、治療に進むことが大切です。

インプラントオフィス大通では、他院での診断に対するセカンドオピニオンも受け付けています。

医療法人社団 千仁会専門医が在籍し、インプラントの豊富な知識と経験のもと、患者さんに安心して治療を受けていただくことを第一に考えておりますので、他院での説明がよく分からなかった、インプラント治療についてより的確な意見が欲しいと思っていらっしゃる方は、札幌のインプラントオフィス大通に、お気軽にご相談ください。