新川駅前歯科クリニックの小笠原です(^o^)!!
みなさんは、うがいをすればするほどお口の渇きが逆にひどくなってしまった経験はありますか?
渇きを癒そうと水で何度もうがいをしたら、渇きが余計にひどくなる。
これは、うがいのしすぎで唾液中の大事な物質まで洗い流してしまうからです。
その物質は「ムチン」と呼ばれるぬるぬるした粘液成分で、トロロイモやナメコ、納豆にも含まれています。
ムチンには、粘膜に対する保湿作用と潤滑・保護作用があります。
口の中では、唾液のムチンが舌や頬などの粘膜の動きを滑らかにし、食べ物の摂取や
発音・発声を助け、粘膜が傷つかないように保護してくれるのです。
また、ムチンの膜は保湿性が高く、その下の粘膜の水分蒸発を防いでくれるのです。
さらに、食品中の有害物質や農薬、ウイルスが口の中や消化管の粘膜表面に触れるのを妨げる、天然の防御層となっています。
唾液が気持ち悪がられ、嫌われる元凶は、ぬるぬるして糸を引くムチンですが、
その姿とは裏腹に本当に大切な働きをしているのです。
頻繁にうがいや歯磨きをするとムチンの補充が追いつかなくなり、
かえって口の乾燥感が強くなるのは間違いありません。
口の中が乾いてベタベタするからといって、何度もうがいをしたりせず、
定期的に水分を取るようにしましょう。