こんにちは!ちだ歯科の松田です(*^_^*)
さて、親知らずを抜かなくてはいけないと思いながらそのままにしている方も多いのではないでしょうか?
親知らずの多くは横や斜めに生えていてその他の歯に悪さをすることが多いのです。
実は親知らずを抜歯するもっともよい年齢は20歳前後といわれています。
なぜなら、痛みや腫れが少なく出来るだけでなく、虫歯や歯周病にとって多くのメリットがあるのです。
今回はなぜ20歳前後に親知らずを抜歯したほうがいいのかお伝えします。ぜひ、参考にして下さい♪
1.親知らずが生えてくる年齢
親知らずは別名18歳臼歯と呼ばれ、18歳から20歳位に生えてきます。
親知らず、考えてみると不思議な名前ですね!! どうしてこんな名前がついたのでしょうか?
そもそもの語源としては、18歳から20歳前後、親元を離れるころに生え
親が歯の生え始めを知らないために、親知らずという名がついたといわれています。
また、普通、永久歯は乳歯が抜けたあとに生えてくるので、乳歯が永久歯の「親」と考えると
親知らずには、対応する乳歯が存在しないので、親がない歯ということで親知らずと命名されたという説もあるようです。
しかし、多くの親知らずは横や斜めに生えていて、その時期に生えてこないこともあります。
歯茎の中に埋まったままの親知らずは手前の歯や歯の周りの骨を溶かしたり、歯並びを悪くしたり
口臭の原因となったりと悪影響を及ぼすことが多いのです。
2.親知らずを20歳前後に抜いたほうがいい9つの理由
2-1.骨や歯茎の治りが早い
親知らずを抜歯後、親知らずがあった部分には骨や歯茎が盛り上がり、傷口が治ってきます。
20歳前後の回復力が活発な年齢の時に親知らずを抜歯すると、傷口が早くふさがり
腫れや痛みが長引かずに済むことが多いです。
2-2.腫れや痛みが少ない
横や斜めになっている親知らずを抜歯するには骨をけずったり、歯を割ったりする必要がありますが
20歳前後であれば、骨や歯がまだ硬くなっていない為、歯を早く抜くことができます。
抜歯をする際、時間がかかると骨が空気に触れる時間が多くなり、痛みや腫れが強くなってしまいます。
2-3.骨が回復しやすい
親知らず抜歯後、親知らずがあった部分は骨で埋まります。
全て骨で埋まる場合もあれば、くぼみが残る場合もあります。
20歳前後に抜歯すると骨の状態がキレイに回復し、その後の歯磨きもしやすい形となります。
2-4.親知らずの前の歯が虫歯になる前に抜く
親知らずが横や斜めに生えていると、親知らずと親知らずの前の歯との間にむし歯ができます。
見た目では判りにくく、レントゲンを撮らなければ見つけることができないため、神経までむし歯が進んでしまうこともあります。
親知らずの前の歯が虫歯になる前に、親知らずを抜歯したほうがいいのです。
2-5.親知らずの前の歯が歯周病になる前に抜く
親知らずが横や斜めに生えていると、親知らずと親知らずの前の歯との間の歯周ポケットが深くなります。
歯周ポケットは症状が無く深くなり、最終的には親知らずより
親知らずの前の歯が揺れてきたり、腫れてきたりすることが多いです。
そのため親知らずの前の歯の歯周ポケットが深くなる前に、親知らずを抜歯したほうがいいのです。
2-6.神経のリスクが少ない
親知らずの根の近くには大きな神経と血管が通っている下顎管(かがくかん)というものがあります。
親知らずの抜歯の際、下顎管を傷つけてしまうと出血が多くなったり、麻痺が出たりすることがあります。
親知らずの根が完成すると下顎管に近くなり、抜歯の時の麻痺のリスクが高くなります。
そのため親知らずの根が完全に出来上がっていない20歳前後に抜いたほうが、麻痺のリスクを下げることができます。
2-7.矯正治療経験者は親知らずによって歯並びが戻ってしまう
親知らずが残っていると、奥から前に生えてくる力がかかり、前歯の歯並びが悪くなることがあります。
特に、矯正治療を受けていると、歯の周りの骨が固まっていない為に、矯正治療の後戻りが起こることがあります。
そのため、顎の成長が止まり、噛み合わせが安定する20歳前後に親知らずを抜いた方がいいのです。
2-8.妊婦、出産時に抜歯は出来ない
妊娠や出産時には女性ホルモンによって歯周病や虫歯にかかりやすくなり、親知らずに痛みが出ることが多いのです。
しかし、抗生物質等の服用が必要なため、抜歯をすることが難しく痛み止めなどで我慢しなくてはなりません。
そのため、女性の方は20歳前後に親知らずを抜歯しておいた方がいいのです!
いかがでしたか?お口の中って以外と奥深いですよね~!
参考になれば嬉しいです!ではみなさん来年もよろしくおねがいします(*^_^*)