手術当日の流れ
1.麻酔
むし歯治療などに使用する局所麻酔をインプラント手術でも使用します。他の治療に比べて処置の負担が大きいことから、ご希望があればIVS (静脈内鎮静法)という麻酔を行うこともあります。
IVS(静脈内鎮静法)とは
点滴でお薬を体内に入れ、半分眠った状態で手術を受けることができるという方法です。治療に対する恐怖心や不安感を軽減することができます。個人差がありますが、治療終了後も2時間程度持続し、無理に起き上がるとふらつきやめまいを起こす場合があります。そのため、治療終了後は意識がはっきりしふらつきがなくなるまで休憩していただきます。
手術当日は仕事、車・自転車の運転、機械の操作、料理等の火の扱いなどは控え、ご自宅でお休みください。
2.インプラントの埋め込み
麻酔後、全身の状態を管理しながら進めます。手術時間は、インプラント1本の埋め込みで30分程度です。


3.縫合
傷を縫い合わせます。
手術時間について
インプラント1本を埋める手術であれば 手術時間は30分程度、事前の麻酔や術後の処置を含めて1時間から1時間半程度の場合が多いです。複数本を同時に埋め込む場合や、骨を増やす手術を同時に行う場合は1時間半から2時間半程度に及ぶ場合もあります。
手術後の歯磨き・うがいについて
手術当日は、傷口近くの歯磨きは避けていただきます。離れた箇所は歯磨きをしていただくことが可能です。うがいは傷口に刺激を与えるため避けていただく場合があり、翌日以降は傷の治り具合に応じてうがい薬によるうがいを開始していただき、数日後からインプラント周囲の歯磨きを開始していただきます。歯磨き開始の時期や、使用する歯ブラシなどに関しては傷の治り具合に応じて随時ご説明いたします。
手術後の腫れについて
インプラントに限らず、すべての外科手術は術後に腫れることが多いです。1日から1週間程度腫れが残る場合があります。
手術から数日間の口腔内ケア
当日はなるべく手術部位付近を使用しないように食事を摂っていただき、歯磨きも手術部位周辺はしないようにしていただきます。うがいもなるべく避けていただきます。 翌日からはうがい薬を使用してうがいをするようにしていただきます。食事は通常通り食べ始めることが可能になります。約1週間後(傷の治り具合に応じて)インプラント本体の歯磨きを開始していただきます。