宮沢賢治
先日、帰宅すると、床の上のこんなものがあった。
宮沢賢治は、岩手出身の偉人の一人である。
小学生のころに伝記的なものを授業で習ったような気がする。
彼の名前を目にすると、ふと開業前のことを思い出す。
私は、「クリニックの名前」を決めるのに頭を悩ませていた。
まぁ、結局「ちだ歯科クリニック」になったのだが・・・・。
なにかいい名前はないかな?
いろいろ考える中、
あるときクリニックの名前に出身地をイメージさせる単語を入れることも考えてみた。
そこで出てきたのが、宮沢賢治関連である。
その宮沢賢治の代表作といえば
「アメニモマケズ」である。
「雨ニモマケズ、
風ニモマケズ、・・・」
から始まる詩である。
そこで、
「アメニモマケズ、カゼニモマケズ、ユキニモ、ナツノアツサニモマケヌ、
ー中略ー
サウイフモノニ、ワタシハナリタイ歯科クリニック」
では、どうだろう?
これは、速攻、ボツ。
もし仮に、予約などの電話がかかってきたら、
「はい、アメニモマケズ、カゼニモマケズ、-中略- ワタシハナリタイ歯科クリニックです。」
などと、答えていたら、そもそも仕事にならない。
「じゅげむじゅげむ・・・」みたいなものである。
かけてきた患者さんも、驚いて、途中で電話を切ってしまうはずである。
次に思いついたのが、「注文の多い料理店」という作品名からヒントを得て、
「注文の多い歯科クリニック」ではと。
そんな歯医者は、だれも行きたくないものである。
次は、未完の名著といわれる「銀河鉄道の夜」という作品名からヒントを得て、
「銀河歯科クリニック」ではと。
悪くない。
しかし、耳の遠い方には 「銀歯歯科クリニック」 と聞こえては困るし、
口の悪い小学生たちは、「銀歯歯科クリニックの先生」などと、私を呼ぶであろう。
ということで、これも、ボツ。
あっ、いい言葉がある。
宮沢賢治が、理想とする夢の国の中にある岩手県のことをあらわす言葉、
「イーハトーブ」
「イーハトーブ歯科クリニック」
「いいぞっ!」
自分の理想とするクリニックを作るという意味でもいい名前だと、しばし思った。
しかし、しかしである。
「いい歯、飛ぶ?」
これは、歯科医院の名前には使えない。
そして、クリニック名は、なかなか決まらなかったのである。
こんなことを思い出しているうちに
もうすぐ、開院記念日である。

























