夏は夜。

清少納言は、「夏は夜。」と言い切っている。
なるほど、確かにそれも一理ある。
返す返すことわるが、清少納言と張り合うつもりは、
さらさらない。
札幌の夏の夜は、むしろ肌寒い。
蛍など、夏の風情を味わうのはなかなか難しい。
まして、蛍を見に西岡水源地まで行くには遠すぎる。
「夏は夕暮れ」
札幌において、私はこう思う。
この時期、
「空が、黄緑(きみどり)色になる。」
こう言っても、誰も信じない。
太陽が沈むと
山際のオレンジ色と頭上のスカイブルーとの間には
黄緑色の空が広がる。
周りの木々は、あたりが暗くなるにつれ
その緑色が深みを増す。
空の黄緑と木々の深緑が程よいコントラストを示す。
街の灯が、ひとつ、ふたつ、
ふたつ、みつ、柔らかにともる。
車のヘッドライトやブレーキランプが
残像を引きずりながら、色を添える。
「時間よ、止まれっ」
と思うひと時である。
















