笑顔のままで。 札幌歯科 千仁会理事長 千田典史のブログ

"2008年1月アーカイブ"

些細なことではあるが、

正直、地下鉄に乗ることはあまりない。
今日は朝から専門学校の教壇に立つ日であった。
雪のない季節に30分の道のりも、
雪の多い今時期の、
しかも朝の通勤時間、
しかも五・十日(ごとうび)、
しかも街に向かう方向では
時間の予測が立たない。
恐らくは、1時間半はかかるであろうか。
そんな訳で、本日、めったに乗らない地下鉄に乗った。

麻生から地下鉄に乗り、ある駅に着くと、
80歳くらいと思われる足元のおぼつかない男性が乗車してきた。
するとすかさず、荷物をたくさん抱えた20代後半の男性が
「どうぞ」
と、席を立った。
「どうも、ありがとう」
と言って、年配の男性は席に着いたものの、次の駅で下車した。

なるほど。

確かに、当たり前のことである。
20代の男性は、席を譲った。当たり前のことである。
小学生のときに、「そうしなさい」と教えられた。
80代の男性は、席に座った。当たり前のことである。
決して、ひと駅といえども遠慮しなかったし、
「年寄り扱いするな」とも怒らなかった。

なんとなく、嬉しくなった。

こんな光景を見て、
札幌の未来は、明るいと私は思う。

往診

「プルルルル・・・」
3年前の今日、家の電話が鳴った。
鳴った瞬間に、その電話が何を告げるのかが判った。
時計を見れば、朝の4時過ぎである。この季節のその時間、辺りは静かな闇に包まれている。

父親の口の中を、診たことが2度ある。
一度目は、平成6年5月に「ちだ歯科クリニック」を開院したときだ。
わざわざ開院に合わせて岩手から駆け付けた彼が
「歯石をとってほしい。」
との事で、真新しい器械たちを駆使してスケーリング・クリーニングをした。
二度目は、父親が他界する2日前である。
病床に伏した父親を見舞った時、
「歯でも磨いてあげようか?」と。
「ああ。」というので、
ブラッシングをしようと、ベッドに横たわる父親の口腔内を診た。



口腔内の環境も決して良いものではなかった・・・・・。

私たちは、日頃、「地域の方々の口腔内の健康増進とそれに伴う生活の質の向上のお手伝いをすること」を使命として、歯科医療に取り組んでいる。
私は、歯科医師である。
そんな私がもっとも大切にすべき人の一人である父親の口腔内の環境が、決して「健康」といえる状態ではなかったことが無念でたまらなかった。
札幌と岩手との距離は、言い訳にはならない。
「私は、いったい何をしているんだろう?」と。



この札幌にも体が不自由で、歯科医院に通院できない方が大勢いる。
その方々のために、千仁会グループのすべての歯科クリニックは、「訪問診療の設備」を整えている。
より多くの「地域住民の方々の口腔内の健康増進とそれに伴う生活の質の向上のお手伝いをすること」が私たちの願いであり使命である。

藻岩山

20080119_90047.jpg

豊平川の対岸に中層ビルが立ち並ぶ。その向こうには、藻岩山が姿を覗かせる。
自然の中の街なのか、街の中の自然なのか。
こんな景色がある札幌が大好きである。

しおみず。

『この国では、薬を「しおみず」に溶かして血管に入れています。』という言葉を聞いて驚いてしまった。
食事中の私が持つ箸が、しばし止まってしまうほどだ。
テレビから漏れ聞こえるレポーターの声は、確かにそんな表現をした。
近々オリンピックが開催されるその国の医療の現状をレポートしたものだった。
「しおみず?」「塩水?」「シオミズ?」・・・。

なるほど「しおみず」か。

歯科医療においても「生理食塩水」なるものが使われる。
「せいりしょくえんすい」と読む。
動物細胞の浸透圧と等張になるように調製した塩化ナトリウム水溶液である。
医療用として市販されている。もちろん点滴などにも使われる。

確かに、簡単に言えば「しおみず」である。

私たちは、わかりやすい言葉での説明を心がけている。
が、
言葉も選ぶ必要があると強く思ったひと時である。

ファイル

20080117_86419.jpg

それの名を、「Kファイル」という。歯の根の中を掃除する器具である。
裁縫のときに使う「まちばり」によく間違われる。
Kファイルの兄弟的な存在に、「リーマー」「Hファイル」がある。
その断面形態によって、若干、用途が異なる。
取っ手の部分の色は、その太さによって決まっている。
根の中は、ご自分でどんなに一生懸命歯を磨いてもきれいにならない。
根の中がきれいかどうかは、レントゲン写真などを用いて予測するか、直接視診触診するしかない。
歯科医師だけが触ることが出来る神秘的なゾーンを、その器具で丹念に掃除する必要が、場合によっては「ある」。

音もなく忍び寄る。

定期健診をおすすめしたい。

その数、わずか13件。

20080115_84393.jpg

JRタワーから南側を眺めてみた。
この札幌には1400件もの歯科医院があるらしい。
「医療法人社団 千仁会」は、厚生労働省から北海道大学病院の歯科医師臨床研修施設の認定を受けている。
札幌市内でこの認定を受けている歯科医院の数は、なんと、わずか13件(平成20年1月15日現在)である。

板にも乗った中年 2

20080113_81030.jpg

本日、18年ぶりのスキー。
そういえば、小学校の卒業文集の「将来の職業」は「プロスキーヤー」だった。


リフトの順番待ちをしているとき、後ろに並んでいる見ず知らずの方が「空気が歯にしみる」と言っていた。そんな時は一度歯科医院に行くことをお勧めする。

好きです。

20080113_81016.jpg

それは、好きな景色の一つである。
私は、歯科衛生士の専門学校で週に1~2回、教壇に立っている。
私の診療室からその学校に向かう道のり。およそ30分。
新川通を南下すると、その道は、いつしか石山通となる。
その途中、左手に広がる景色である。
街の中の自然なのか、自然の中の街なのか。
手前は、北海道大学の農場。その突き当たりに見えるのはポプラ並木。
かなたに、JRタワーが聳え立つ。
この景色を見るたびに、札幌に住んでいる喜びというか幸せを感じてしまう。
「好きです。さっぽろ。」
「ふた昔前」のキャッチコピーは私の中で今でも健在である。

サンタさんは来ましたか?

最近、来院してくれる「女性」の患者さんに、大人であろうと、子供であろうと
「サンタさんは来ましたか?」とか
「お年玉をもらいましたか?」とか聞いている。

「サンタさんは来ましたか?」の問いに
小学校低学年くらいまでは、嬉しそうに「うん」と答える。
小学校高学年になるとニヤッとして、近くにいる母親の顔をみる。
中学生になると、ニヤリとして、意外にも「来ました」と答える。
高校生になると、「親からお金でもらった」などと答える。
18~20代半ばくらいの方は、「来ませんでしたぁ」と割と明るい。
20代後半になると「来ませんでした」と、ややションボリ気味。
30代以上の、とりわけ、お子さんのいる方は「ここ最近、めっきり来ていません」と、鼻息が荒い。
年齢を重ねると、「悪い子」が増えるのか。
この仕事、いろいろな話を聞ける楽しみもある。

80代の方にも聞いてみた。
「サンタさんは来ましたか?」
「はい、来ました。」と嬉しそう。
この日本の未来は明るいと、私は思う。

ちょっと嬉しいことがありました。

ブログを始めて2週間。
意外にも、
「見ましたよ。」とか、
「待ってました。」とか、
「楽しみです。」と声をかけられる。

このページにはアクセス解析なる便利な機能が付いており、
1日のアクセス件数を私にだけこっそり教えてくれる。

早速、アクセス解析。
な、な、な、な、なんと、1日あたりのアクセス件数が200件を超えていた。
そりゃあ、「見ましたよ」と声をかけられる。

ありがたい話である。
「SPレコードは78回転」などという話にみなさん付き合ってくれるらしい。
ちょっと、嬉しい。

タービン

20080108_73237.jpg

これの名を、「エアータービンハンドピース」という。通称「タービン」。
歯科医院で、人々を恐怖におとしいれる、あの「キュウイ~~~~~ン」音を発する器械である。
実は「ありがたい」器械なのである。「おめでたい」器械ではない。
根元から圧縮空気と水を送り込み、その先は、なんと1分間に40万回転もする。
400,000回転である。
LPレコードは33回転だった。
横道にそれるが、78回転のSPレコードを、私はかろうじて知っている。






どうでもよい話か。

話は、戻る。
タービンの登場で、歯科医療は激変したらしい。
「ゴリゴリ」「ガリガリ」やっていたものが、
なんと「フェザータッチ」で行なえるようになった。
患者さんのストレスも激減したはずである。
そういう意味でも、ありがたい。

圧縮空気が、狭い出口を通るので、あの甲高い音が出るようだ。
何のことはない「口笛」と同じである。
なんなら、私にリクエストしていただきたい。
お好みの曲を「タービン」で奏でましょう。

そう考えていただければ、あの音も、悪くない。

気が付けば・・・。

20080105_69377.jpg

先ほど、大通り公園を通りかかった。
気が付けば、テレビ塔はなんと青色になっていた。
気が付けば、雪祭りの雪像の足場が組んであった。

 

 

来院する患者さんの中には、こんな方が時々いらっしゃる。
「気が付いたら、むし歯になっていました。」
「気が付いたら、歯ぐきが腫れていました。」
気が付いたから、まだ良いのかもしれない。
音もなく忍び寄る。

定期健診をおすすめしたい。

すこし嬉しいことがありました。

医院内で、A4のコピー用紙が必要になった。
価格や納品の方法など比較検討するために、あちこち電話をして調べた。
ネットなども検索した。
いつも待合室に置く雑誌の配達をお願いしている本屋さんにも電話してみた。
「A4のコピー用紙を扱っていますか?」
すると、
「申し訳ありません。現在、私のところでは、扱っていませんが・・・」
との事。続けて、
「あそこのホームセンターに行けば、種類も豊富にあるし、価格も市価の半額くらいで買えるよ。」とのエクセレントな答え。
心くばりを感じた。すこし嬉しい。

話は、変わって。
とある、量販店に買い物に出かけた。
買い物の合計代金は、「1701円」。
2000円出した。
すると、私から受け取った2000円とレジの横に用意してある小銭入れからの1円とをレジの中にいれ、
300円のおつりをくれた。
別の意味で、すこし嬉しい。

歯科衛生士スタッフ研修

20080105_68108.jpg

先日、予防歯科で活躍中の歯科衛生士Kさんを当院にお招きし、歯科衛生士の研修会を行なった。
みんなの真剣なまなざしに、頼もしさを感じた。
Kさん、ありがとう。

20080102_64348.jpg

初詣に出かけるとき雪が降っていたので、母親に
「傘はないか?」
と尋ねた。
「ある。」
とこたえて、やや暫くして、写真の傘を出してきた。
「もしや、」
と思い、
「それは・・・」
と私が言いかけると、すかさず母親は
「そうだよ。」
と答えた。
その傘は、私が大学を卒業して初めて手にした給料で両親にペアでプレゼントしたものだった。
その傘を目にするのは、18年前に購入したときと今回で2回目だ。
親父は、3年前に他界するまでの間に1度だけその傘を使ったらしい。
1度しか使わなかったのに、傘には親父の字で親父の名前と電話番号が書いてあった。
息子からもらった大切な傘を失くしたくなかったのか。
そんな親父の傘も一緒に行った初詣である。

初詣

20080102_64298.jpg

年の暮に、実家(岩手県奥州市)に帰った。
初詣には、車で15分ほどのところにある平泉中尊寺に行った。
中尊寺には、かの松尾芭蕉が「奥の細道」の中で
「五月雨の 降り残してや 光堂」
と詠んだ金色堂(建造物国宝第1号)がある。
提灯が連なる月見坂を800メートルほど登ると左手に覆堂が目に入る。
その覆堂の中に、金箔が張り巡らされた金色堂が光り輝いているのである。
「一昔前」が10年前だとすると、二昔以上前まで、歯科治療で「金箔充填」なる処置方法があった。むし歯の部分を削って金箔を詰めていくという処置方法で、それは難しい処置方法だったらしい。
金色堂を見るにつけ、平安末期の金箔職人たちの技術に魅せられてしまう。

あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。
「地域住民の方々の口腔内の健康増進とそれに伴う生活の質の向上のお手伝いをすること」が、私たちの使命です。
みなさんが、安心して歯科治療を受けることができる環境を整えるため、最大限の努力をはらっていきたいと考えています。
スタッフ一同、今年も誠心誠意対応させていただきます。
よろしくお願いします。

バックナンバー

  • 今までの記事一覧を表示
  • このブログのRSSを購読
  • 医療法人社団 千仁会 オフィシャルホームページへ
  • スタッフブログ
千仁会のご案内
ちだ歯科クリニック写真
ちだ歯科クリニック
札幌市北区屯田5条9丁目
011-774-6551 クリニック詳細へ
平和歯科クリニック写真
平和歯科クリニック
札幌市西区平和1条3丁目
011-667-6551 クリニック詳細へ
新川駅前歯科クリニック写真
新川駅前歯科クリニック
札幌市北区新川5条1丁目
011-726-6551 クリニック詳細へ
北海道大志歯科クリニック写真
北海道大志歯科クリニック
札幌市北区新琴似1条7丁目
011-766-6551 クリニック詳細へ
シーズデンタルクリニック写真
シーズデンタルクリニック
札札幌市北区40条西4丁目2番20号麻生むらもとビル2F
011-716-6551 クリニック詳細へ